宮古の織物展が開幕/市伝統工芸品セ

「すだーすぬぬ」の洋服を着た女性は、試しに帽子をかぶった=3日、市伝統工芸センター

 第5回宮古の織物展「すだ~すぬぬと島の工芸市」(主催・同実行委員会)が3日、上野野原の市伝統工芸品センターで開幕した。心温まる手作りの商品約2000点を展示した。女性の中には、涼しげな宮古上布の古布でつくった洋服を着て来場。古布で手作りしたキーホルダーや財布、バッグ、帽子などを買い求めていた。6日まで。入場無料。

 オープニングで、実行委員会の神里佐千子委員長は「多くの方に手作りの良さを実感してほしい。島の工芸の発展のきっかけになれば」と期待を込めた。

 今回の17グループ展では、アイデアで工夫した商品を出展。人気商品が多く、チガヤ製の蓋付きかご、月桃まくらなどには売約済みの札が貼られていた。

 有料の小さな機織り体験コーナーとあだん葉小物コーナーは家族連れで好評だった。

 長畑佳子さん(41)は「12日は『母の日』。東京に住んでいる母に贈るために、ストールとススキ製のほうきを買った。きっと母は喜ぶと思う」と笑顔で話した。

 宮古方言の「すだ~すぬぬ」とは、直訳で「涼しい布」、主に宮古上布を指している。

 展示販売時間は午前10時~午後5時。6日最終日は午後4時まで。

 問い合わせは同センター(電話74-7480)へ。

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