鹿角市の女性、岩手の伝統工芸・浄法寺塗の技を地元で初披露

岩手県二戸市の伝統工芸・浄法寺塗の漆器を秋田県鹿角市八幡平の工房で制作している佐々木暢子さん(54)の作品展が市文化の杜(もり)交流館コモッセで開かれている。今月末まで。

福島県の短大でデザインを学び、岩手県八幡平市で塗師(ぬし)の腕を磨いた。2005年に漆工房・朱楽~あけら~を滝沢市に設立。09年6月に工房を鹿角市の実家に移した。

地元で初開催の個展会場には朱色や黒のおわん、弁当箱など40点余りが並ぶ。浄法寺塗は普段使いすることで表面が磨かれ、輝きが増す。それが分かるよう、7年使用したおわんも飾った。

作品には浄法寺産の漆を使っている。佐々木さんは工房の近くで育てている漆の木を成長させ、「鹿角市産の漆で作品を仕上げることが目標」と話した。

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