手触り、見た目も夏心地 麦わら帽作りピーク 岡山・笠岡

生産の最盛期を迎えている麦わら帽子=岡山県笠岡市で、山田尚弘撮影

本格的な夏の訪れを前に、岡山県笠岡市で名産の麦わら帽子の生産がピークを迎えている。1897年創業の「石田製帽」では、麦わらで編まれた平らなひも「麦稈真田(ばっかんさなだ)」を職人らがミシンで渦巻き状に縫って形を作り、リボンなどを飾り付ける作業に追われていた。

 中心の商品は2万円台と外国製に比べ高価だが、品質の良さが評価されて人気を集める。8月中旬までに約3万5000個を全国の百貨店などに出荷するという。4代目の石田勝士社長(51)は「職人の手作りなので、見た目だけでなく、手触り、かぶり心地が違う」とPRする。【山田尚弘】

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