【OKANO】博多織史上初となる博多織の振袖を発表

OKANOは、2020年の新成人に向けて、博多織初となる献上柄の振袖を開発しました。2019年7月10日(水)から7月15日(月・祝)の期間、福岡三越9階・催物会場で開催される、重要無形文化財技術保持者・小川規三郎が伝える「献上博多織」展にて発表。限定品として発売し、来年に向けてお誂えで承ります。

博多織の起源は1241年とされ、当初は帯ではなく、着物を織っていたとされており、帯が有名になった現在ではあまりその事実を知られていません。2011年には博多織の着物が伝統的工芸品に追加指定されました。しかし、成人式で博多織の振袖はこれまで存在しなかったため、若者に博多織に知って触れてもらう機会が少ないことを織元として課題に感じていました。

OKANO_振袖

例えば、鹿児島県の大島紬は文化の地産地消の考えから、大島紬の本場である奄美大島紬協同組合などが中心となって、成人式での大島紬の着用率調査などを実施し、年々その着用実績を上げています。

博多織元OKANOとしては、約50年前に博多織の振袖用帯をはじめて開発した背景もあり、伝統工芸品の未来へ向けた新たな訴求方法として、今回は博多織の振袖を開発しました。博多織の特徴である献上柄(独鈷華皿文様)とOKANOのブランドを象徴するキャラクター、鳳凰をイメージした2つのデザインを発表します。

2020年に成人を迎える福岡県民にとって博多織の振袖を着て、郷土の伝統文化を大切に継承していく心と、凛とする新しい風習が生まれることを期待しています。

献上柄(独鈷華皿文様)

鳳凰

OKANO
創業1897年のOKANOは、伝統的工芸品・博多織をルーツとした「きもの制作所」。伝統と冒険心を大切に、日本の職人技を伝えます。凛とした民族衣装は、平和服であり、文化的で豊かな世界に欠かせないものだと考えています。きものだけでなく、ストール、ネクタイなどの制作も手がけています。GINZASIX(東京都中央区銀座)・博多リバレインに直営店(福岡県福岡市)展開しています。
http://okano1897.jp/

【博多織について】(伝統的工芸品博多織)

国指定の伝統的工芸品。1241年を起源とし700年以上の歴史があります。博多織を代表する独鈷華皿文様(後に、江戸幕府に献上され「献上柄」と呼ばれる)は、厄除、浄化、親孝行、繁栄などの意味があり、縁起が良いとされています。

【献上柄について】(独鈷華皿文様=献上柄)

慶長5年(1600年)黒田長政が筑前を領有するようになってからは、 幕府への献上品として博多織を選び、 毎年3月に帯地十筋と生絹三疋を献上するようになりました。 その模様は仏具の「独鈷」と「華皿」との結合紋様と 中間に縞を配した定格に固定されていました。 以前は単に独鈷、華皿浮け柄といわれていたものが、 それ以来「献上」と呼称されるようになったのです。

OKANO_献上柄

親子縞

太い縞が細い縞を挟むように配された縞で「親が子を守る」という意味があります。慈愛・繁栄を表現している。

OKANO_親子縞

独鈷

煩悩を打ち砕くとされる仏具・法器。厄除け・決心
※元々はインドラ神が持つダイヤモンドを打ち砕くともされる世界最強の武器。中国に渡り、お釈迦様を守衛する最強の帝釈天の武器に転じた。空海などの自画像でも登場し、密教では煩悩を打ち砕く厄除けの象徴とされた。

OKANO_独鈷柄

孝行縞

細い縞が太い縞を挟むように配された縞で「子が親を慕う」という意味があります。 尊敬・継承を表している。

OKANO_孝行縞

華皿

仏の供養の際に散布する花を入れる皿。供養・浄化という意味を持つ。

OKANO_華皿

※「OKANO_振袖」写真は、振袖の全体イメージになります。
※「OKANO_振袖」の振袖以外はすべて別売りになります。
※色味は温かみのある白になります。

商品名/OKANO 博多織振袖
価格/518,400円(税込)
仕様/全素材:絹100%

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