ろくろや絵付けなど磁器作りの全工程を体験する子ども陶芸教室(有田町公民館主催)の最終日が27日、有田町生涯学習センターで開かれた。白磁の人間国宝(重要無形文化財保持者)の井上萬二さん(90)らが作品を講評、努力の大切さを説いた。
町内の小学3~6年生15人が飯わん作りに挑戦した。井上さんや伊万里・有田焼伝統工芸士が作品を手に取って、「3年生と思えないほど上手に描けてるね」などと評価した。
井上さんは「伝統ある有田の焼き物を作ったのはいい経験」と児童たちの頑張りをたたえた。「ろくろも絵付けも高度な技術を得るには相当な年月が必要で、難しさには切りがない」と紹介し、「勉強も焼き物も、一生懸命努力したら一流になり大成する」と努力する大切さを伝えた。
ハートをカラフルに描いた曲川小3年の川久保心海(ここみ)さんは「先生たちの教え方が上手で、初めてだけどよくできた。来年も参加したい」と話していた。