東京“モノづくりの街”発信 荒川区がブランド創設、大田区は工芸展

東京都23区で、中小企業や職人が集積するモノづくりの街をアピールする動きが活発化している。荒川区は区内企業が持つモノづくりの魅力を発信するため、新たなモノづくりブランド「ARa!kawa」を創設。大田区では匠の技をアピールする伝統工芸展を開催する。

大田区に根付く伝統工芸の伊勢型紙

荒川区は1日にブランド披露会を行うほか、2~4日に石川金網などが参加する販売イベントを台東区上野の2k540 AKI-OKA ARTISANで開催する。

ブランドコンセプトは「あら、かわってる。」「あら、かわいい。」で、区内産業の魅力や価値などをデザインの力で視覚的に発信。優れた製品や技術を広くPRして認知度を高め「BtoC」の販路開拓につなげる。

一方、大田区では区内の伝統工芸や手仕事に携わる職人グループ「大田区伝統工芸発展の会」が9、10日、同区下丸子の大田区民プラザで初の単独イベント「第1回大田区伝統工芸展」を開催する。

会場では、三味線や手描き友禅など伝統の技を継承する職人たちの熟練の手さばきを間近で見学できるほか、来場者は職人の指導の下で伝統の技を体験できる。また同会会員らによる日本刺繍(ししゅう)や和竿、木工、表具、漆工芸など20職種・約500点の作品を展示・即売も行う。

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