株式会社世界文化社が発行する『家庭画報』は、日本が世界に誇る「香川漆芸」とデンマークの陶磁器ブランド「ロイヤル コペンハーゲン」のコラボレーションを企画、『家庭画報5月号』(4月1日発売)誌上で完成した茶箱2種を発表します。
ロイヤル コペンハーゲン 「フローラ ダニカ」230周年
「ロイヤル コペンハーゲン」の歴史が幕を開けたのは、1775年。以来、240年以上にわたり、「ブルーフルーテッド」をはじめとする優美なテーブルウェアで人々を魅了しています。中でも「フローラ ダニカ」は、デンマーク王室主催の晩餐会にも用いられている、ロイヤル コペンハーゲンの最高峰シリーズです。
その230周年を記念して、日本を代表する伝統工芸・香川漆芸とのコラボレーションが『家庭画報5月号』の誌面で実現しました。テーブルウェアを収納する茶箱2種類は、香川漆芸の「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」という、特別な三技法を用い人間国宝の山下義人氏が監修、香川漆芸作家3名とともに制作しました。
一つは、フローラ ダニカのモカカップ5客に、香川漆芸で制作した茶托と茶筒、菓子盆を収納するための「野点茶櫃」、もう一つは二人分のフローラ ダニカティーセットに香川漆芸で制作した茶筒、ロイヤル コペンハーゲンのジャム瓶が収納可能な小函を納めるための「野点小箪笥」です。
商品詳細
「フローラ ダニカ 230周年記念 望(のぞみ) 野点茶櫃(のだてちゃびつ)」 220万円(税込)
「フローラ ダニカ 230周年記念 望(のぞみ) 野点小箪笥(のだてこだんす)」 352万円(税込)
購入方法
コラボレーション作品は、ロイヤル コペンハーゲンを取り扱うフィスカースジャパン(株)より、2020年4月1日(水)、野点茶櫃を220万円、野点小箪笥を352万円(税込)にて一般に販売が開始されます。また、ロイヤル コペンハーゲン東京本店(東京都千代田区有楽町)にて展示の機会も設ける予定です。 なお、現在、制作が完了している作品は各1点ですが、受注により、追加で各4点(併せて各5点)まで受注制作・販売をする予定です。
香川漆芸の人間国宝・山下義人さんが手がける「末代物の守り箱」
高度な彫りと色の多彩さで知られる香川漆芸は、江戸時代後期に高松藩の庇護のもと発展。「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」という、特別な三技法を用いた香川漆芸の芸術的な品々は、将軍家や有力大名への進物の品としてしばしば用いられました。
今回、監修・制作を努めた、山下義人氏が思い描いたのは子々孫々まで使える「末代物」の茶箱。「正倉院には、宝物を収め、持ち運ぶことの出来る立派な漆の箱があります。中のものを護り、百年先、二百年先にも残そうという箱。そんなものが作れたらと思いながら取り組みました」と語ります。
【監修・制作】山下義人氏(やました よしと)
1951年香川県生まれ。香川県立高松工芸高等学校漆芸科を卒業後、磯井正美氏、田口善国氏に師事。2007年紫綬褒章。2013年重要無形文化財「蒟醤」保持者(人間国宝)認定。香川県漆芸研究所修了者として初の人間国宝に認定された。現在は同研究所にて後進の指導にあたりながら、創作活動を行う。