日本の無形文化財の保存・継承・伝承活動に対する助成希望者を募集!

目次

先人が残した伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能を未来へつなぐ活動を応援します

ポーラ伝統文化振興財団では、令和3年度の無形文化財の保存・継承・伝承活動に対する助成希望者の募集を令和3年2月1日(月)から3月31日(水)まで行います。対象は伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能・行事の各分野に従事する団体または個人で、令和3年度の助成は、5件を予定しています。
日本には先人が残したすばらしい文化遺産が数多くあります。無形文化財は、芸能や音楽、工芸技術など、作品を生み出す技術、伝統の「わざ」そのものを指します。「わざ」は形を持たないため、一度消失すると再び取り戻すことが非常に困難です。本事業は財団設立以来40年続いており、これまでに102の団体または個人に助成を行ってまいりました。これからも本事業を通じて、日本の伝統文化の維持・向上に貢献してまいります。

からむし織

賢順記念全国箏曲祭

募集要項

1.助成の対象

(1) 対象分野:日本の無形の伝統文化の保存・振興をはかるため、伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能・行事の各分野で保存・伝承・振興活動および調査・研究活動において、有効な成果が期待できる事業
(2) 申請者の資格
① 個人、団体のいずれも申請可能。但し、一個人、一団体につき一件の申請に限ります。
② 団体の場合、法人格の有無は不問。但し、永続性のある活動団体である事を原則とします。
(3) 募集する事業
無形の伝統文化に関する保存・記録作成事業、後継者育成・普及事業、調査・研究や復元・伝承事業のほか、無形の伝統文化の保存のために欠くことのできない技術や原材料・道具等に関する伝承事業等。
(4) 助成の対象とならないもの
① 営利目的、あるいはその結果が直接営利に結びつくような事業
② イベント、演奏会、個展等の運営経費

2.助成の概要

(1) 助成金額:補助的な援助を実施することを前提に、1件あたり30万円から200万円程度。
(2) 助成期間:令和3年4月1日~令和4年3月31日までの1年間。
※長期にわたる事業の場合、3年程度を目途に複数年助成を行うことがあるほか、事業の進展状況やその他条件により2~3年の分割とする場合もあります。
(3) 助成の決定:「採択助成事業と助成金額」は選考委員会の厳正な審査・検討の上で選定、7月末に内定答申の予定です。内定後、申請者に採択された事業について改めて確認した後、その結果に基づき採択有無の最終決定をします。
(4) 令和3年度 助成予定件数
保存・伝承・振興に関わる事業 4件程度   調査・研究に関わる事業 1件程度

3.応募手続き

(1) 申請書受付期間:令和3年2月1日から令和3年3月31日まで。【当日消印有効】
※4月1日以降の書類追加・訂正等には対応できません
(2) 応募方法:当財団所定の助成申請様式(http://www.polaculture.or.jp/promotion/jyoseiapply.htmlよりダウンロードください)に必要事項を記入の上、当財団事務局宛てにご郵送ください。なお、申請書の記入スペースが足りない場合は別途記入(書式は自由)し添付してください。

【送付先】
〒141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ第2五反田ビル
公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団 助成事業担当

参考資料:令和2年度助成事業

(1) 山田流箏曲楽譜の出版 (東京藝術大学 音楽学部邦楽科 教授 萩岡 松韻)
江戸中期から始まった歌曲に重きを置いた山田流箏曲は、伝承者が大変少なく、秘曲・稀曲の伝承が困難となりつつある。それらの曲を楽譜として残し、後世に伝承していく。
(2) 第27回 賢順記念全国箏曲祭 (一般社団法人 賢順記念全国箏曲祭振興会 代表理事 小島 美子)
若手の箏曲家、筝曲演奏家の育成を目的に、近代箏曲の祖・諸田賢順を顕彰したコンクールを平成6年より開催。本コンクールの賢順賞を受賞した若手は、活躍の幅が大きく広がっている。
(3) 竹田聴洲フィルム資料のデジタル化事業 (佛教大学 宗教文化ミュージアム 館長 小野田 俊蔵)
竹田聴洲が撮影した念仏系芸能のフィルム資料は、京都の民俗を考察するうえで重要な資料だが、経年劣化が著しい。民俗芸能の継承・研究の深化に寄与すべく、資料の修復とデジタル化し、アーカイブ公開を検討する。
(4) 沖縄祭祀アーカイブズの活用に関する基礎的研究-写真家・比嘉康雄の写真と記録を対象に-(高科 真紀)
写真家・比嘉康雄によって記録された沖縄祭祀アーカイブズを対象に、写真に写された地域の人々が主体となった「地域の文化資源」としての活用を目指す。現代に継承できる祭祀の「かたち」を創出し、祭祀を軸とした地域の精神文化や地域共同体の再生に寄与する。
(5) 本「からむしの布」編纂室 (渡し舟 渡辺 悦子)
福島県大沼郡昭和村で古くから手がけられている「地機による『からむし織』」。その魅力を出版を通じて広く伝え、「からむし文化」や技術を次世代に継承する。

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