創業76年、伝統⼯芸品の南部箪笥・⺠芸家具の製作販売を⼿がける、株式会社マルイ造形家具⼯業は、この度、⽇本伝統の「指物技術」という継⼿接合を使い、組立式【マルチローテーブル】をはじめ、計5商品を開発しました。昨年12月に組⽴式アウトドア家具の新ブランド「A&D/W」を⽴ち上げ、第一弾の【七輪囲炉裏】に続く第二弾で、ソロキャンプ等にも使えるギアです。マルチローテーブルは便利な使い方が盛り沢山で、必要な物にサッと手が届く収納性が魅力です。組⽴後のサイズに対して約15分の1のコンパクトサイズに分解でき、持ち運びもスムーズにでき、またお⼿⼊れもしやすく、いつも綺麗に収納できます。2021年6⽉10⽇(木)より当社ECサイトにて予約受付を開始し、先着20名様限定特典で【木製焼肉用タレ皿】をプレゼント致します。受注⽣産後、焚き火シーズンの11月上旬頃より順次発送致します。
マルチローテーブルの5つの特徴
- 多彩な機能性
- 8つの接合技
- 分解すれば完成時の約15分の1のコンパクトサイズ
- お⼿⼊れやメンテナンスがラクラク
- 3つの木材から選択が可能
多彩な機能性
・4段階のテーブル天板の高さ変更
テーブル天板は、椅⼦の⾼さや、体型、姿勢に応じて最適な⾼さに変更できます。地面~天板上面までの高さ(H350mm,300mm,250mm,200mm)
・補助天板とハンガー
一人用としては十分なテーブルスペースを確保しているものの、載せきれないものを置きたい補助スペースが欲しいものです。調味料や、ランタンなどを置くスペースとして使用できます。
ハンガーは、テーブル上での食事や調理の邪魔をしない程度の、シェラカップ、マグカップ等の高さの低いものを吊す場所として使用出来ます。
・吊し棒
上記のハンガーにトングや火バサミ等、長い物を吊すと食事や調理の際に邪魔になります。そこで斜めフレームに吊し棒を差し込むことにより、菜箸、トング、火バサミ、フライパン、キッチンペーパーなどを吊して使用できます。フライパンなど重量があるものは吊し棒の長さが短いタイプを、重量が軽い物やキッチンペーパー用には長いタイプを設置して使用できます。4種類の長さの吊し棒が標準装備されております。(追加購入可)
・天板下への収納スペース
天板下にもう一枚の板部材を設置して、2段の状態にすれば、お皿や使用前の調理器具等を収納しておくことができ、収納の幅が広がります(標準装備は1枚/2枚目は追加購入可)。
8つの接合技
A&D/Wブランドの第一弾【七輪囲炉裏】と同様に、岩⼿県指定伝統⼯芸品である「南部箪笥」の製作によって培われた「指物技術」で接合し、金具類、ボルト、ネジ、釘などは一切使用せず、木製部材のみで、⼯具も使わず、組み上げできます。この技術は難易度が⾼く、熟練の職⼈の⼿によって⼀点ずつ時間と⼿間をかけて製作します。アウトドア用家具としてハードな使用にも耐えうる設計をすることで、組⽴&分解が可能となります。組⽴後に持ち上げたり移動してもバラバラにならずしっかり部材同⼠が接合された状態になります。
1. 上部天板と横フレームの接合技
T溝接合により上下方向に天板がロックされ、上部天板が横フレームと一体化されます。
2. 斜め脚フレームと横フレームとの接合技
アイカキ接合、ホゾ接合、クサビ接合の3つの技の融合で、脚フレームと横フレームがしっかりとロックされ、かつ上部天板は水平方向へもロックされます。上部天板は、上記1の接合も含めると全方向、完全ロックされることになります。
3. 横振れ防止フレームの接合技
脚フレームの下部に横フレームを横差しし、一段下がった位置にホゾ接合によりおさまり、水平方向へロックされ横振れを防止します。
4. 天板4枚を一枚ものにするための接合技
天板の裏面の台形断面のアリ溝に、部材を差し込んでいくと、4枚を繋げることが可能となり、上下方向にロックされます。
5. 天板4枚の繋ぎ部材をロックするための接合技
この接合により、差しこんだ部材がストッパーとなり繋ぎ部材がロックされます。
6. 天板を支持するための接合技
この接合により、天板が鉛直支持され、さらに天板は水平方向へズレないようにロックされます。この棚ダボ部材の取り付け位置を変えれば天板高さの変更(4段階)も可能です。
7. 吊し棒を固定するための接合技
吊し棒の根元に勾配がついているので、クサビ式でホゾ穴にしっかりはまり、吊し棒が抜け落ちることなくロックされます。フライパンなど吊しても垂れることなく使えるように水平部分を下側に、傾斜部分を上側に設計しています。
8. 落下防止フレームの接合技
ホゾ接合により水平方向へズレることなくロックされ、載せた物が背面側に落下しないよう設計しております。
分解すれば完成時の約15分の1のコンパクトサイズ
分解すれば完成時の約15分の1のコンパクトサイズになります。携行鞄に入れて、持ち運びも簡単にできます。(携行鞄:今後当社ECサイトにて発売予定 )組立や分解の際に、伝統工芸の技による接合の楽しさを体感していただけます。
※クサビ、棚ダボ、ストッパー等の細かい部材は、予備も同梱されます。もし紛失されても当社ECサイトにて販売致しますのでご安心してお使いいただけます。
マルチローテーブルの組立動画
お⼿⼊れやメンテナンスがラクラク
家具を外でも使う場合、気になるのが「汚れ」や「⾷べこぼし」などが細部にこびりついてしまう可能性があることです。たとえば接合部のボルトやネジなどの⾦具部分の細部や、パーツの隙間など、⼿の届かないところにどうしても汚れが残ってしまいます。 組⽴&分解式であれば、⼀つ⼀つの全表⾯をきれいに拭き取ることがでるので、いつも綺麗な状態で保管できて衛⽣的です。また傷や故障があった場合には、部分的な修理を行うことができ、メンテナンスしやすくなります。
当社の商品は「親から⼦へ、⼦から孫へ、代々受け継ぎ、使っていただける家具」として1945年から、たくさんのお客様にご愛用頂いております。A&D/Wブランドも、その南部箪笥ブランドのDNA を受け継ぐ商品となります。
3つの木材から選択が可能
第一弾の七輪囲炉裏に続き、堅木のオノオレカンバ材の他、カリン材とナラ材から選択が可能になりました。いずれも堅木で知られる木材で、接合部の強度を確保できる構造で設計しました。
・オノオレカンバ材:比重約0.90
・カリン材:比重約0.85
・ナラ材:比重約0.75
同時に予約販売開始の他4商品
第二弾のソロキャンプにも使えるアウトドア家具シリーズとして、マルチローテーブルの他、以下の4商品についても同時に予約販売注文受付を開始致します。
いずれも、マルチローテーブルと同様の仕様で設計しております。詳しくは当社ECサイトにて、ご紹介、予約注文受付をしております。
※画像内のランタンやシェラカップ等は商品に含まれません。
開発の背景
コロナ禍で、蜜を避ける傾向はレジャーの野外化を加速させている状況です。なかでもキャンプが人気になって久しいですが、そのシーンの中で定着しているのが蜜を避けリスクを減らせるソロキャンプです。ソロキャンプの魅力とは何か、我々の技術で貢献できることは何かを考え開発したのが、
- ひとつの商品で何役もこなし、機能性があるもの。そうすれば持参するキャンプ用具を減らすことができる。
- 完成時の大きさに対して収納時の体積がよりコンパクトになる物。
これらを考慮したデザインができればキャンパーの皆さんに喜んでもらえるのではないか、野外でより快適な空間をつくるためのお手伝いができるのではないか、そんな思いで開発した商品です。