上田さんの山陽新聞奨励賞祝う 和紙職人「伝統を次世代に」

壇上で謝辞を述べる上田さん

第77回山陽新聞奨励賞(文化部門)を受賞した上田手漉(てすき)和紙工場(津山市上横野)の代表で、市重要無形文化財の和紙職人・上田繁男さん(76)を祝う会が26日、同市内のホテルで開かれた。

岡山県内外の民芸、工芸関係者ら約60人が出席。発起人を代表し、津山民芸協会の今井俊正会長が「紙すきの第一人者として、これからも素晴らしい和紙をすいてほしい」とあいさつ。谷口圭三市長、板谷武山陽新聞津山支社長らが祝辞を贈った。

上田さんは「受賞を励みに伝統を次世代に引き継いでいけるよう精進する」と述べた。

同工場では、6代目に当たる上田さんが家族と共に県郷土伝統的工芸品の「津山箔合(はくあい)紙(横野和紙)」を生産。金箔(きんぱく)保存や古文書修復に重宝され、国内外で評価されている。工場で紙すき体験教室を開くなど、普及にも取り組んでいる。

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