来年開催の東京五輪・パラリンピックの大会公式商品として、秋田県の樺(かば)細工のブローチが30日に発売される。大会エンブレムをデザインに取り入れた。全国の工芸品を公式ライセンス商品にする「伝統工芸品コレクション」の第2弾。福島など6都府県の19商品も販売される。
樺細工のブローチは仙北市角館町の冨岡商店が制作し、直径3・5センチの円形。青い五輪エンブレムと、赤いパラリンピックエンブレムの2種類あり、価格はいずれも3780円(税込み)。
大会をきっかけに日本を訪れた世界中の人たちに、樺細工や本県について知ってもらいたいと考えたという。冨岡浩樹社長(56)は「ヤマザクラの皮目とエンブレムの両方を美しく見せるよう工夫した。秋田ならではの伝統工芸の技術の高さにも注目してもらいたい」と話している。
公式ライセンス商品は、経済産業相、県、自治体が指定する伝統工芸品といった要件を満たし、大会組織委員会への申請が必要。他に商品化されたのは、福島県の会津木綿のストール、神奈川県の鎌倉彫の丸盆、京都府の西陣織の風呂敷など。
公式オンラインショップ(https://tokyo2020shop.jp/)や、全国の新聞社でつくる「47CLUB」が運営する「技わざオンラインショップ」(https://wazawaza-select.jp/)などで購入できる。
問い合わせは東京2020公式ライセンス商品カスタマーセンター
TEL 03-3520-9200