飯山の伝統技術生かす若い視点 文化学園大生、商品共同開発

蒔絵や彫金、内山紙など、地域の伝統工芸の技術を生かして開発したネクタイピンやカフスボタン

飯山市と連携協定を結んでいる文化学園大(東京)の服装学部の学生4人が、市内の事業者などと共同で、飯山地域の伝統工芸の技術を生かしたネクタイピンやカフスボタンを開発した。伝統技術の継承・普及を目指した産学官連携事業で、学生らは地域のイメージに合わせてデザインを考案。開発した商品は、共同で取り組んだ各製造元で販売している。

市と同大は、市内に研修施設がある縁などから、2014年に連携協定を締結。連携事業として16年度から、地域の観光資源である菜の花をキーワードに、「飯山仏壇」や「内山紙」といった伝統技術に若い視点を取り入れて地域活性化につなげようと、商品開発に取り組んできた。

4人は昨年11月からデザインの検討を開始。飯山市を訪れながら、県内のデザイナーやそれぞれの伝統技術を持つ市内の職人と協力し、約半年かけて商品化にこぎ着けた。

製作したのは、内山紙を素材に生かしたり、飯山仏壇の装飾に使われる「蒔絵(まきえ)」と「彫金」を施したりした計3種類。蒔絵では雪の結晶、彫金では菜の花をあしらい、内山紙の商品は、菜の花の黄色を基調に配色した。

担当の市雇用ビジネス推進課は「気軽に身に着けられる商品なので、伝統工芸を身近に感じてもらう機会になれば」と話している。価格や販売先の問い合わせは同課(電話0269・62・3111)へ。

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