2020年東京五輪・パラリンピックのオリジナルグッズを販売する九州初の公式ショップが13日、福岡市・天神のビックカメラ天神1号館内にオープンした。同市の谷口亮さんがデザインした公式マスコットのぬいぐるみなど約600種類が並んでいる。
売り場面積は21平方メートル。初出店に合わせ、九州の伝統工芸品とコラボレーションした商品も登場した。福岡県指定伝統工芸品の「籃胎(らんたい)漆器」(久留米市)は、大会エンブレムをあしらった青とピンクの梅形皿に。竹を編んで作った皿に漆を塗り重ねて研いだもので、つやと編み目模様が美しい。県によると生産事業者は2社しか残っていないという。大会組織委員会の安崎博巳ライセンシー担当部長は「福岡は外国人客も多いと聞いた。五輪を機に日本の誇る高い技術や伝統文化を感じてもらいたい」と期待した。
臼杵焼(大分県)の箸置き、薩摩深水刃物(鹿児島県)の包丁、有田焼(佐賀県)の起き上がりこぼしも順次販売される。ショップは大会終了後の来年9月30日まで営業する予定。