着てみて岩手らしい服 一関・京屋染物店、「祭り」テーマに製作

一関発のローカルウエアに「祭りを身にまとって」と呼び掛ける蜂谷淳平専務。左の衣服は上がはんてん、腹掛け、下はさっぱかま

一関市大手町の染色縫製業、京屋染物店(蜂谷悠介社長)はアウトドア用品メーカーのスノーピーク(新潟県三条市、山井太社長)と共同で、全国各地の風土や技法を生かした衣料「ローカルウエア」の岩手版を製作した。祭りをモチーフに、創業101年を誇る老舗染め物店の技術の粋を集めた自信作は28日発売。蜂谷淳平専務(37)は「服の裏側にある、この土地ならではの祭りを身にまとってほしい」と呼び掛ける。

ローカルウエアはアパレル部門に進出したスノーピークが地方を限定して、その地域に根付いた文化や技法を継承して作る日常着。「その土地を着る」がコンセプトだ。第1弾は新潟県で実施した。

その第2弾に、山井社長夫人が盛岡市出身という縁もあって本県が選ばれた。昨年10月、蜂谷専務は知人を介して山井梨沙副社長に会い、同ウエアの理念に共鳴。県内各地に伝わる鹿踊りの衣装などを長年手がけてきたことから「祭り」をテーマに掲げた。

半年がかりで完成した商品は全25種類。盛岡産裂き織りを使った法被ベスト、鯉口(こいぐち)シャツや作業着のさっぱかまやTシャツなど藍、紺色を基調とした幾何学模様の衣料のほか、手拭いや手提げ袋もある。京屋染物店の職人が一点一点、丁寧に手染めした。

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