成形から絵付けまで有田焼の一連の工程を体験する子ども陶芸教室が25日、有田町泉山の体験工房ろくろ座で始まった。町内の3~6年生15人が、伊万里・有田焼伝統工芸士らに教わりながら、飯わん作りに挑んでいる。
教室は8月27日までの全4回で、ろくろ、下絵付け、上絵付けを学ぶ。初回は現代の名工で伝統工芸士の矢鋪與左衛門(よざえもん)さんらが指導。「皿一つで何万個と練習する」と職人の修業に触れた後、一人ずつにコツを伝授し、成形を手伝った。
昨年の教室が楽しくて今年も参加した有田中部小5年の辻一朗君は「土を手で上げ下げする時の力の入れ方が難しい」と、焼き物作りの奥深さを感じていた。
27日の最終回は白磁の人間国宝、井上萬二さん(90)による講評を予定している。作品は11月3日に町文化祭で展示する。