国産イ草のミニサイズ畳が好評 「良さ伝えたい」と若手職人たちが開発

4分の1サイズの畳を手に「畳の良さを提案したい」と話す大島さん

住宅事情の変化や畳の材料となるイ草の価格競争などで“畳離れ”が進む中、県内2店舗を含む全国17の畳店が手掛けたミニサイズの畳「T-Quarters」が注目を集めている。通常の畳の4分の1の大きさで持ち運びがしやすく、フローリングでも気軽に使えるのが特徴。開発に携わった畳職人たちは「畳の良さを伝えるために、自分たちも変化していきたい」としている。

活動に参加する大島畳工業(那須町)の大島一行(おおしまかずゆき)さん(43)によると、30年ほど前までは岡山、福岡、広島県など西日本中心に5千軒以上のイ草生産農家があったが、現在は熊本県などに400軒弱あるのみ。中国産の安いイ草の大量輸入で価格が下がってしまったことや、都市部を中心に畳部屋がない住宅が増えていることなどが背景にある。

こうした中、国産の畳文化を絶やしてはならないと、大島さんら畳店の若手職人が2017年に「TATAMI-TO」プロジェクトを発足。畳のイメージを変えようと、クリエーターやデザイナーとともに気軽に使える「4分の1畳」を開発した。

県内では、同店のほか大野畳店(大田原市)でも取り扱っている。(問)大島畳工業0287・74・0017、大野畳店0287・23・3652。

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