岩手県一戸町の手工芸品や食品を展示販売する「いちのへ いいもの いいくらし 一戸町物産展」が9月14日・15日、八戸ポータルミュージアム「はっち」で開かれた。
イベントは一戸町内のものづくりに関する個人や団体と食産業者で構成する一戸町地域産品協議会が主催。八戸での開催は8回目で、はっちでの開催は3回目となる。
会場には平安時代初期に慈覚大師によって伝えられたといわれる伝統工芸の鳥越竹細工や、木工、裂織、養蚕の紬(つむぎ)織など暮らしの中で伝え残った工芸品などが展示された。
会場を訪れた人の中には木工品のぬくもりや竹細工の肌触りに長時間足を止める人が見られた。直接生産者の話に聞き入り、複数購入する人も。伝統工芸のみならず、モダンな取り組みも紹介し、組木細工で作られたパズルやストラップに、子どもたちも目を輝かせていた。地域の伝統的な食品の南部せんべいやかりんとう、まんじゅうなども販売され、素朴な味を求めて購入する人も見られた。
一戸町産業部商工観光課の下村鷹也さんは「今回は、伝統工芸品や特産品を持ってきて、訪れた方にも喜んでいただけたと思う。一戸町は、八戸から車で1時間、高速道路だと30分程度で隣町とも言える。世界遺産を目指す御所野縄文遺跡もあるので、ぜひ一度遊びに来てほしい」と来訪を呼び掛けている。