天皇陛下の即位を祝い、秋田県と県市長会、県町村会は、伝統工芸品である秋田銀線細工の銀線香器「清閑」を献上した。佐竹敬久知事が11月19日に宮内庁へ持参した。
香器は高さ20・2センチ、直径17・8センチ、重さ1・75キロ。秋田純銀線の繊細さが特徴で、草花やつがいのチョウがデザインされている。
県秘書課によると、銀線細工は九州の平戸から江戸の藩邸を通して伝わったとされ、良質な銀を産出していた秋田では、かんざしなどの装飾品が盛んに作られた。銀線細工の持つ華やかさが、献上の決め手となったという。平成への改元時には、銀製の香炉を献上した。