伝統工芸の技を駆使「どこにもない」アクセサリー 螺鈿や金彩を応用、独自ブランドに

螺鈿や金彩を用いて仕上げたネクタイピンとカフスボタンを手にする三宅さん(京都市下京区・京都経済センター)

和装の花嫁衣装・打ち掛けを制作している金彩工芸士が、螺鈿(らでん)や金彩を用いたアクセサリーブランド「エヌエスプラス」を立ち上げた。伝統の技を日常でも身につけてもらいたいとネクタイピンやカフスボタン、バッグハンガーなど、独自商品を完成させた。

三宅工芸(京都市右京区)社長の三宅誠己さん(52)は、着物に螺鈿加工などを施す職人で、豪華な花嫁衣装を30年以上手掛けてきた。磨き上げた技術でこれまでにない商品をと製作に挑んだ。

完成したのはアワビ貝の螺鈿の上に、本金箔(はく)やプラチナ箔を配したアクセサリー。日本の伝統的な文様を描き、和と洋を融合させた。技法もデザインもオリジナルで、すべて一点もの。価格は5千~1万8千円程度。ウェブショップで今秋から販売を始めている。

三宅さんは「和の技術を洋装に生かしたかった。どこにもないアクセサリーに仕上がった」と話している。

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