和紙ブックカバーいかが 染色作家石山さん制作

石山さんと完成したブックカバー

 常総市在住の染色作家石山修さん(73)が、伝統工芸品の西ノ内和紙(常陸大宮市)を素材に植物をモチーフに型染めしたブックカバーを作った。石山さんは「丈夫で味わいがあり、お土産に最適。外国人に日本の工芸の魅力を伝えたい」と話している。

 石山さんは愛媛県生まれ。手描き友禅作家で、水海道染色村(常総市坂手町)に工房を構え、創作活動を続けている。

 「いのちへの賛歌」をテーマに植物をモチーフにした友禅染の作品を発表してきたが、近年、着物の消費が落ち込んでいるため、最近は布ばかりでなく、素材に和紙を使ったランプシェードなどの工芸品の制作も手がけている。

 今回のブックカバーは知人の工芸仲間から西ノ内和紙を紹介されたことを機に、伝統工芸同士の組み合わせが実現。和紙の色は白、茶、グレーの三つで、カエデ、タンポポ、ボダイジュの種子を図案化し、型染めした。

 洋書判と文庫判があり、工房では税別で1400円と1200円で販売。茨城県陶芸美術館(笠間市)と県天心記念五浦美術館(北茨城市)、県つくば美術館(つくば市)、道の駅奥久慈だいご(大子町)などにも置いている。問い合わせは石山さん(0297・27・3025)。

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