約400年の歴史がある「丸森和紙」で自分たちの卒業証書を作ろうと、宮城県の丸森町丸森小(児童180人)の6年生37人が15日、町内で手すきの紙作りに取り組んだ。
和紙職人宍戸信成さん(80)方の工房を訪問。紙の原料となるコウゾを溶いた水を型枠ですくう作業に1人ずつ挑戦した。慎重な手つきで型枠を沈めたり、引き上げたりし、地域の伝統工芸に触れた。
証書の紙すきは丸森小の恒例行事。3月19日の卒業式で各児童に渡される。
斎藤雄飛君(12)は「上手にできたと思う。世界に1枚だけの証書になる」、斎藤豪斗君(12)は「水は冷たかったけれど我慢し、気持ちを込めて作った」とそれぞれ笑顔で話した。