津軽凧絵、描いてみよう 色鮮やかな伝統の技、市民ら体験 青森・弘前

手本を見ながら津軽凧絵の製作を進める参加者ら=青森県弘前市で

青森県弘前市の東部公民館で18日、津軽地方の伝統工芸品「津軽凧(だこ)」に描かれる「津軽凧絵」の制作を体験する講座が開かれた。同市の観光施設・津軽藩ねぷた村スタッフで、県伝統工芸士の溝江由樹さん(44)が講師を務め、市民ら13人が参加した。

津軽凧絵は原色の色鮮やかな色彩で武者絵などが描かれることで知られる。講座では溝江さんが、津軽凧がかつて縁起物として玄関に飾られていたことや、揚げた時に遠くからでも絵がよく分かるよう赤や緑などの鮮やかな色が使われていることなどを説明した。

その後、参加者らは溝江さんの指導に従って、手本に和紙を重ねて写すなどし、武者絵を制作。はけで色を塗り、完成させた。参加した同市の会社員、佐藤憲康さん(56)は「細い線を描くときの筆遣いや力の入れ方が難しかったが楽しかった」と語った。

溝江さんは「青森県の伝統工芸品を知ってもらう機会ができてよかった。縁起物として飾ってほしい」と話した。

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