南砺市井波地区の有志でつくるテラまちコネクト(斉藤優華代表)は、井波別院瑞泉寺の土産として、地元の伝統工芸、井波彫刻を現代風にデザインしたジュエリー作りに取り組んでいる。数珠やイヤリングなどの試作品を同寺の太子伝会(たいしでんえ)で展示している。二十六日まで。
数珠は井波彫刻の親玉を使う。イヤリングもメインが木彫りの玉。ブレスレットはメインの木製パーツに寺ゆかりの模様を描いた。地元の間伐材や寺の修復時に出た端材を材料にし、彫刻はメンバーの彫刻師が手掛ける。寺には土産らしい土産がないことから発案した。
昨年、地元の資源を発掘して発信するまちづくり活動をしていたメンバー十数人が団体をつくり、本年度、地元財団が地域の活性化を支援する基金から助成を受け実践。担当の僧侶竹部俊樹さん(38)は「井波のよさを引き出し、井波を盛り上げたい」と意気込む。
寺の歴史を記した小型絵本も土産として検討しており、あわせて展示。斉藤代表は「来春の販売に向け、展示によって地元の協力、アイデアを得たい」と話す。