「黒羽藍染」のマスク好評 おしゃれに感染予防 大田原・紺屋

小沼さんが商品化した藍染めのマスク

栃木県指定伝統工芸品「黒羽藍染」を手掛ける大田原市黒羽向町、藍染め店「紺屋」は、藍染めのマスクを商品化し、インターネット販売を展開している。新型コロナウイルスの影響で4~5月の休業中に、品薄のマスクを製作するとともに、来店せず購入できるオンラインショップを新たに開設した。来店の波及効果が見込める恒例イベントが中止などされる中、ネット販売にも期待をかけている。

同店8代目の小沼雄大(おぬまゆうた)さん(34)は、新型コロナ感染拡大に伴いマスクが入手困難となったことを受け、自ら布マスクを作ろうと商品化に着手。息苦しくないフィット感などを工夫し、4月上旬に完成した。

しかし国の緊急事態宣言発令などを踏まえ5月上旬までの約1カ月間、休業。そうした中、「遠くてお店に行けない」などとして、以前から客の要望があったネット販売に乗り出すことにした。

開設したオンラインショップ「黒羽藍染紺屋」では、マスクや小物類、Tシャツなどを販売している。マスクは無地に加え約60種類の柄ものも用意。小沼さんは「北海道から沖縄まで全国から注文がある。『使いやすい』との感想があった」と手応えを感じている。

「芭蕉(ばしょう)の里くろばね紫陽花(あじさい)まつり」が初めて中止されるなどして県外客が来なくなり、休業以降、ネットでの販売が売り上げの中心だった。しかし7月に入ってからはネット販売よりも来店購入が増えつつあり、多くの人がマスクを買っていくという。

小沼さんは「マスク不足が解消されれば需要が減ると思っていたが、今は、おしゃれとして藍染めの柄マスクをしたい人が増え、需要がある」と話す。その上で「来店できない人もまだまだいる。ネット販売を通じ、少しでも黒羽藍染を知ってもらいたい」としている。

オンラインショップは「黒羽藍染紺屋 BASE」で検索できる。原則木曜定休。

(問)同店0287-54-0865

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