「秋田銀線細工」工房が伝統技術の継承へ支援呼び掛け

純銀の線をより合わせるなどして作る「秋田銀線細工」

矢留彫金工房(秋田市大町2、TEL 018-838-1714)が現在、伝統工芸「秋田銀線細工」の製作設備の充実へ向けた支援を呼び掛けている。

0.2~0.3ミリの純銀の線をより合わせるなどして、アクセサリーなどの雑貨類に仕上げる秋田銀線細工。市の無形文化財、県の伝統的工芸品に指定されるが、現在、市内の職人が5人しかいないことから、技術の継承が危ぶまれる。

「技術を継承するためには、生産効率を上げることや、新しい技術の試行、新しい製品の開発が必要」と、金属の研磨や洗浄、彫刻などに使う機械の購入資金200万円の支援をクラウドファンディングサイトで呼び掛ける。

2019年8月に工房を立ち上げ、銀線細工職人の小林美穂さんと高橋香澄さんの3人で製品制作や技術の普及へ向けたワークショップなどを企画してきた工房代表の松橋とし子さんは「秋田銀線細工の制作の基本は手作業だが、工程の一部に機械を取り入れることで、新たな表現ができるようになる。制作の可能性を広げることで、若い世代の皆さんに関心を寄せてもらうきっかけになるのでは」と話す。

クラウドファンディングの募集は、12月21日まで。

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