南風原町(はえばるちょう)商工会が運営する「沖縄はえばるふるさと市場」では、南風原町の果実・肉・お酒・工芸品・書籍などをオンライン販売しています。
2021年1月20日より、特産品である「琉球かすり」「南風原花織」の反物・衣類の取り扱いが始まりました。南風原町内の製造元から消費者へお届けしますので、流通コストを省いた価格でご提供できます
着尺・短尺のほか、帯・ショール・ネクタイ・バッグ・アクセサリー・ぞうり・かりゆしウェアなどの製品も取り揃えています。
「琉球かすり」「南風原花織」販売ページ https://haebaru.okifuru.shop/products/list?mode=&category_id=5&name=&pageno=1&disp_number=0&orderby=1
「琉球かすり」「南風原花織」特集ページ https://haebaru.okifuru.shop/user_data/kasuri
「琉球かすり」は、琉球王国の輸出品として伝統ある織物
14~15世紀に東南アジアから伝わった「かすり織り」に、植物・動物・生活用品などをモチーフにした琉球ならではの図柄を加えて成立したのが「琉球かすり」です。
あらかじめ計算して糸を複雑に染め分けておくことで、縦糸・横糸を織り上げたときに図柄が現れるのが特徴。琉球王国の財政を支える貴重な輸出品でしたので、図柄は絵図奉行によって厳格に定められ品質管理されていました。その後「かすり織り」の技法は日本にも伝わり、薩摩がすり・久留米かすり・米沢かすり・伊予かすりなどのルーツになりました。
戦前までは沖縄県内各地に「琉球かすり」の工房がありましたが、戦後は南風原町に職人が集まって伝統の技を復興させました。かすり織機を製造する工房は全国に2つしかないと言われていますが、そのうちの1つが南風原町にあります。
「南風原花織」は、国の伝統工芸品に指定された華やかな浮き織り
「南風原花織」は南風原町で独自に発展した明治時代より伝わる織物です。伝統工芸品として国から指定されています。
糸を複雑にからみ合わせて模様を立体的に浮かび上がらせる技法で、「十字花織」「喜屋武六枚」など10種類を超える豊富な織り方があり、職人たちが修業を重ねて伝統を受け継いできました。
また色彩が豊かなのも南風原花織の特徴です。さまざまな色合いの糸を組み合わせて華やかな反物に仕上げます。糸を染める染料には植物原料である沖縄産の琉球藍・福木・テカチをはじめとする豊富な種類があります。
南風原町では「琉球かすり」と「南風原花織」の両方を組み合わせた高度な技法による織物もつくられています。
食品・工芸品などの特産品も充実
織物以外にも南風原町ならではの特産品を取り揃えました。
- 全国のレストランでも人気のブランド「沖縄キビまる豚」の肉・ソーセージなどのセット。
- 「2018おきなわ島ふ~どグランプリ」最優秀賞に選ばれたパウンドケーキと、自社養鶏場でつくった新鮮こだわり卵のセット。
- 町内の農家が大切に育てたアーウィンマンゴー・キーツマンゴー・スターフルーツなど。
- 蔵元が厳選した泡盛・古酒・ハブ酒・琉球ハブボールなど。
- 沖縄特産品を加工したかぼちゃスープ・野菜ジャム・黒糖製品・麩など。モリンガの茶と粉末のセットや、そでいかの佃煮(イカ墨にんにく味)もあります。
- ハブ革の工房が提供する財布・時計(ともに特産品コンテストで沖縄県知事賞受賞)など。
- 子育て用品の専門店が提供するベビースリング・クッションや、肌・髪・口腔のケア製品など。
- 県外では入手しにくい書籍の取り扱いも始めました。南風原町には印刷会社・出版社が集中しており「印刷団地」と呼ばれるエリアもあります。「OKINAWA100シリーズ」はグルメ・観光などの情報が満載の書籍で、旅行客の間でも有名です。
商工会による通販サイトで地元生産者を応援
2021年1月4日、南風原町商工会が運営する通販サイト「沖縄はえばるふるさと市場」がグランドオープンしました。
南風原町は那覇市の南側に面した人口約4万人の自治体です。小さい町ながら豊富な特産品にめぐまれた南風原町の魅力を全国に発信することがサイト開設の目的です。
また町内には中小零細業者が多く、販売力の弱さや流通網の乏しさなどの問題を抱えています。通販サイトを通じて全国の消費者に直接販売できる道を切り開くことで、地元経済を振興します。コロナウイルス情勢のなかで観光客の減少と売上減に直面する特産品業者への支援も目指しています。
沖縄はえばるふるさと市場 https://haebaru.okifuru.shop/