二〇二〇年東京五輪・パラリンピック組織委員会が商品化を進めてきた「伝統工芸品コレクション」の第二弾として、福島県の会津木綿ストールと赤べこが三十日から福島市などの東京2020オフィシャルショップで販売される。組織委が二十四日、発表した。
全国の伝統工芸品を大会公式ライセンス商品として販売する企画。第二弾として秋田県の樺細工のブローチや神奈川県の鎌倉彫の丸盆などを含む十一品が商品化される。
会津木綿のストールは郡山市の丸栄ふとん店が作っている。手作りの会津木綿の織物に美しい縦じま模様が入っている。二種類あり、藍色はオリンピックの躍動感、紅色はパラリンピックの個性を表現している。価格はともに八千九百六十四円(税込み)。
丸栄ふとん店の片田尚子さん(61)は「福島と伝統工芸品を知ってもらいたいとの思いがある。国内、海外に復興している今を伝えたい」と話した。
赤べこは会津若松市の荒井工芸所が手掛けた。青とピンクの二色があり、胴体に五輪・パラリンピックそれぞれのシンボルマークを施した。凹凸のある張り子にデザインをきれいに施した一品となった。価格はともに三千二百四十円(税込み)。
荒井工芸所の荒井政弘さん(44)は「さまざまな人の協力で完成できた。外国人をはじめ、多くの人が手に取り、ぬくもりを感じてほしい」と話している。
商品は公式オンラインショップや福島市のコジマ×ビッグカメラ福島店にある東京2020オフィシャルショップ福島店などで取り扱う。