葛城市林堂のわら細工職人、池之側輝男さん(86)と妻のサチ子さん(84)は23日、奈良新聞社にわら細工の宝船を寄贈した。
池之側さんは10年前に御所市の寺に大わらじを奉納したのをきっかけに、わら細工を始めた。現在はサチ子さんと二人三脚でわらじやしめ縄など製作し、県内外の社寺に納めている。
寺への大わらじの奉納活動も続けており、先月12日には平群町信貴山の信貴山朝護孫子寺に大わらじを奉納。その記事が奈良新聞1面に掲載されたことへの感謝を込め、今回、宝船を製作した。
宝船は鶴、親子の亀、俵、千成ひょうたんの縁起物をのせ、幅40センチ、高さ33センチのケースに収めた。池之側さんは「1面にカラーで記事を載せてもらったのは初めてで、いい記念になった」と笑顔を見せ「作品づくりは生きがい。これからも健康なうちは続けていきたい」と話した。