「国際茅葺(かやぶ)き会議日本大会」が開かれている岐阜県大野郡白川村で19日、世界7カ国の茅葺き職人が合掌家屋の屋根の葺き替えを行い、互いに協力し合う「結(ゆい)の精神」に触れた。
大会2日目で、ドイツやスウェーデンなど海外6カ国と白川村の職人ら計180人が参加。同村荻町の世界遺産集落にある旧田島家養蚕展示館の屋根を26年ぶりに葺き替えた。
海外の職人たちは屋根に上がると横一列になり、村の職人に指導を受けて茅を並べた。「ホーイ、ホイッ」の掛け声に合わせて縫い縄を締めて、茅を固定。うまく仕上がると村の職人から「グッド!」の声が上がった。最後に葺き替えた屋根で記念撮影をした。
英国の職人リー・ミラーさん(46)は「こんなに大勢で迅速に葺き替えができたことが素晴らしい」と、同村に残る「結」の共同作業に感動していた。