生漆(きうるし)の生産に取り組んできた二戸市浄法寺町の横浜正男さん(87)は、本年度の日本特用林産振興会の特用林産功労者として表彰された。技術向上や後継者育成など約70年にわたる職人としての功績が認められ、喜びをかみしめた。
14日に同市石切所の県二戸地区合同庁舎を訪れ、県北広域振興局の松本淳副局長に「賞をいただきありがたい」と報告。松本副局長は「若手職人にとっても励みになる」とたたえた。同日は市役所で藤原淳市長にも報告した。
横浜さんは18歳で修業を始め、徒歩や自転車で1時間以上かけて山に通い技術を磨いてきた。漆掻(か)きができない冬は土木作業に励むなど地道に活動してきた。