秋田県大館市の曲げわっぱ製造販売業「りょうび庵」(石倉良彦社長)は、「パンのための曲げわっぱ」をテーマに製作した4商品を、17~19日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる国際見本市「インテリア・ライフスタイル」に出展する。
出展するのは、伝統的工芸品産業振興協会(東京)のブース。展示する工芸品を募集していることを知り、全国で高級食パンがブームとなっていることから、デザイン会社と共同でパンを入れるために特化した商品を開発した。
柔らかい曲線を描く三つ組みのトレーは、重ねて使うだけでなく、それぞれパン皿、盛り付け皿、お盆としても使用できるようにした。バスケットは花弁のように放射状に広がっているのが特徴。フランスパンの入れ物は弁当箱を細長にした長さ45センチの商品。ケーキやサンドイッチの保存用の入れ物は、湿気を調節する曲げわっぱの特性を生かした。
石倉社長(62)は「定形でない部分もあり試行錯誤を重ねた。曲げわっぱは弁当だけではないということをPRし、海外展開も視野に入れ販路拡大につなげたい」と話した。
会期中は、別のブースで曲げわっぱ弁当の製作実演も行うという。
同見本市は毎年開催。前回は日本を含む29カ国の810社が出展。2万5千人超が来場した。
商品の問い合わせはりょうび庵 TEL 0186-59-7771