英語で伝えたいクールな若狭の工芸 職人グループがパンフ作製を計画

福井県若狭町以西の伝統工芸の職人らでつくる「若狭の空と海とものづくり」のメンバー=10月7日、福井県若狭町熊川

福井県若狭地域の伝統工芸などを組み合わせ新たな工芸品の開発に取り組んでいる職人グループ「若狭の空と海とものづくり」は、インバウンド(訪日外国人客)向けの外国語表記の商品紹介パンフレットや、店の看板を作る計画を立てている。10月15日から11月末まで、クラウドファンディングサイト「レディーフォー」で資金70万円を募る。

同グループは、伝統工芸の職人や作家が持つ技術を組み合わせることで新たな価値を生み出そうと、2016年に若狭塗や若狭めのう、若狭パール、組子細工、陶芸などの職人ら10人で結成した。考案したアクセサリーは近畿経済産業局の「クールジャパン商品」に選ばれ、10月から2020年4月まで、パリで展示販売されるなど、活躍の場を広げている。

若狭めのうや若狭パール、組子細工などの伝統工芸を組み合わせて作ったネックレス

考案したアクセサリーなどは、活動の拠点である若狭町の熊川宿の工房「若州窯」で、常設展示販売している。同グループ事務局の陶芸家飛永なをさん(41)は「熊川宿を訪れた外国人客が来店することも多いが、外国語で商品説明ができていないのが現状」と話す。そこで、英語表記のパンフレットを作製し、PRしていきたい考えだ。

パンフレットはパリでの展示販売でも活用する予定。同グループメンバーは「パンフレットを通して、職人たちの思いや若狭の伝統工芸の魅力を伝えたい」と話している。また、同工房正面に設置する看板の製作費用も同時に募る。

このプロジェクトは福井県による「ふるさと納税による新事業創出支援事業」の認定案件で、福井銀行と福井新聞社も協力している。寄付額のうち2千円を除く金額が税控除の対象となるため、実質2千円でプロジェクトの後押しができる(寄付者の給与収入などにより控除額に上限あり)。

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