イタリアの自動車メーカー、フィアットと高浜焼寿芳窯(熊本県天草市)、天草オリーブ園(同)が共同でオリジナルのオリーブオイルを制作し、19日、同園で披露した。
日本の伝統工芸品に新たな光を当てようと、フィアットの日本法人FCAジャパン(東京)とNPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(同)が2014年から展開するものづくり企画。コラボした工芸品はこれまで19点に上る。
今回はイタリア産オリーブが同園で栽培されていることに着目。ボトルはオイルのしずくをイメージした白磁で、同市の世界文化遺産崎津教会などを描き、フィアットのエンブレムを入れた。
同日は、観光関係者ら約30人が出席。小野泰輔副知事らが参加したトークイベントや、オリーブや天草の食材を使ったイタリア料理の試食会があった。FCAジャパンのティツィアナ・アランプレセ本部長は「天草の職人が作った磁器に地元のオイルが入ることでさらに価値あるものになる」と話した。
ガラス瓶入りオリーブオイルは同プロジェクトのホームページで販売予定だが、時期や価格は未定。高浜焼のボトル入りで今季収穫したオイルは12月7日から同園で販売する。91グラム入り1万1880円。限定500本。同園TEL0969(32)0366。