藩制時代から300年以上の歴史がある仙台市の伝統工芸「堤人形」の工房で、来年の干支(えと)ネズミをかたどった人形の制作が最盛期を迎えている。
青葉区堤町の「つつみ人形製造所」は、特大から小までの四つのサイズ計約300個の注文を受け、10月初旬に作業を開始した。
13代目の芳賀強さん(78)は「元号が令和となって初めて迎える年に当たり、ネズミは干支の始まりでもある。新年はとても縁起がいいと思う」と語り、丹念に筆で色付けしていた。
招福や子孫繁栄などの願いが込められた人形の制作は、年明けまで続く。