新年祝うアートだるま 横浜、親子制作も人気

多彩なアートだるま作品と、リトル・アーティスト・リーグ創立者の(左から)望月実音子さん、ルミコ・ハーモニーさん=横浜市西区、象の鼻テラス

願掛けで親しまれている日本の伝統工芸「だるま」と現代アートがコラボレーションし、来る2020年を祝う「アートだるま展」が28、29の両日、横浜市中区の象の鼻テラスで開かれた。国内外のアーティストによる多彩な30点を展示。親子らが参加し、だるま制作ワークショップも行われ、思い思いのデザインで新年への抱負を表現した。

子どもたちにアートの面白さを提供する活動を行うアート団体「リトル・アーティスト・リーグ」の主催。アートだるまは、福島県の伝統工芸「三春張子(はりこ)」を300年にわたり制作している工房「デコ屋敷本家大黒屋」と連携。手作りの張り子の白いだるまを素材にさまざまな分野のアーティストが絵付け、装飾し、新たな作品に作り上げた。

初の展示会で、多様なデザインのだるまから、見事なヘアメークをした人形、大地を表現したオブジェまで、個性あふれる作品が並んだ。同団体創立者の一人、ルミコ・ハーモニーさんは「日本の伝統工芸のだるまをアートのプラットフォームにし、世界に発信していきたい」と抱負を語る。

新年への願いを託すアートだるま制作ワークショップには親子連れら約120人が参加した。子どもたちはアクリル絵の具やマーカーなどで彩色したほか、木の実、毛糸、花びら、レースなどで装飾し、思い思いのだるまや人形を作った。

横浜市西区の女児(3)は夢中になって、羽根などの装飾を施した表情豊かな人形を制作し「面白かった」と満面の笑み。父親(35)は「娘の新しい面を見つけ、これからアート系のイベントに連れて行くことが増えそう。新年は何にでも挑戦する1年になってほしい」と話した。

同団体の今後の活動の詳細は、HP(https://www.littleartistsleague.org/)で。

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