浅草の靴職人が着物と帯使ったスニーカー販売へ 伝統を時代に合わせリメーク

「色が鮮やかに見える」という和柄スニーカー

オーダーメード靴店を運営する「アクスト」(台東区今戸1)が、着物と帯で作ったスニーカーの国内販売を始めて2カ月がたった。

30年以上前に作られた着物と帯を使って製造する「着物KIMONOスニーカー」「帯OBIスニーカー」。当初は海外向けに企画したが、日本国内で評判となり、問い合わせが増えたことから国内での取り扱いを始めた。高級紳士靴・婦人靴の製法とされる「手釣り工法」で全6種、浅草の靴職人が手作業で仕上げる。

「和装する人が少なくなると需要が減るため、着物や帯を作る職人も減る。若者が本物を目にする機会も減る」と考えた同社では、「海外が日本文化を理解し評価しているのが現状で、時代に合わせて伝統をリメークできれば」との思いが商品開発のきっかけになったという。

「日本のもったいない精神を体現することにもなる」とも。「生産された衣服の半数程度は廃棄処分される時代、持続可能な活動をけん引することにもなる。華やかで上品・上質なたたずまいがある着物。時間の経過から生まれる風合いが、味わいに変わる『伝統工芸品』を次世代につないでいきたい」と力を込める。

靴は、足の大きさ以外に「細い」「普通」「太い」の3種の木型を用意。商品は「&Steady(アンド・ステディ)」(東京都中央区)で取り扱う。浅草のファクトリー見学も可能。

商品ラインアップは、「金/雅(MIYABI)」「銀/凛(RIN)」、「黒/粋(IKI)」「紺/藍(AI)」、赤/茜(AKANE)」「紫/菫(SUMIRE)」(ノーマルサイズ=各3万3,000円、ラージサイズ=3万6,000円)。

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