秋田県を代表する伝統工芸品「秋田銀線細工」の職人3人が22日、市役所を訪れ、穂積志市長に2019年度の「県認定工芸士」に認定されたことを報告した。
市役所を訪れたのは同市の進藤春雄さん(73)=金銀線工房、松橋とし子さん(57)=矢留彫金工房、渡邊圭子さん(50)=竹谷本店。3人は認定書とそれぞれが作った紅葉やササの葉をモチーフにしたネックレス、ハスの葉を重ね合わせたデザインの香器などを穂積市長に見せた。
穂積市長は「後継者の育成につながるように今後も精進していただきたい」と激励。松橋さんは「後継者不足が課題。工房では教室を開いており、今後もたくさんの人に興味を持ってもらえるよう取り組んでいきたい」と話した。
県は19年度、技術の継承や人材育成を目的に、実務経験が12年以上の高い技術を持つ職人に贈る称号「県認定工芸士」を新設した。