こいのぼり、姿現す 明治からの絵付け技、工房で最盛期

筆で一気に描いていく高田武史さん=堺市西区

端午の節句に向け、「堺五月鯉幟(こいのぼり) 高儀(たかぎ)」(堺市西区)でこいのぼりの絵付け作業が最後の追い込みの時期を迎えている。明治時代から手描きの手法を守る工房では、6代目の高田武史さん(65)が、木綿の布地に顔料で一気に色をのせていた。

筆で一気に描いていく工房「高儀」の高田武史さん=堺市西区

筆で一気に描いていく工房「高儀」の高田武史さん。真鯉(まごい)に金太郎がまたがっているのが特徴だ=堺市西区

「高儀」のこいのぼりは、金太郎がまたがっているのが特徴で、大阪府の伝統工芸品に指定されている。一番大きな真鯉(まごい)は全長9メートル。近年は室内に置ける25センチほどのものが人気だが、手法や手間は大きなものとほぼ同じだ。「時代が変わっても、子や孫を思う心は変わらない」と高田さん。桃の節句が終わると、百貨店などで売り出されるという。

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