かつお節製法、焼津の伝統継承 ベテラン職人、若手指導

ベテラン職人(左)からかつお節の伝統製法を学ぶ若手組合員=焼津市の県水産技術研究所

焼津鰹(かつお)節水産加工業協同組合は14日、伝統的な鰹節製造法に関する研さん会を焼津市の県水産技術研究所で開いた。若手組合員約10人が参加し、本節作りのベテラン職人から技術を学んだ。

組合内にある焼津鰹節伝統技術研鑽(さん)会」の進藤勝好会長(73)らが、魚の頭と内臓を取り除き三枚におろす「生切り」のお手本を披露した。見栄えの良い鰹節にするためのこつを伝えた。

若手組合員は生切りを実践したほか、切り身を煮釜に入れる「煮熟」や骨抜き、初期乾燥の作業も行った。焼津港で水揚げされたカツオのうち、厳選した約90匹を使用した。

同組合によると、鰹節製造の機械化が進み、昔ながらの技術を持つ職人はわずかという。研鑽会青年会長の前田和也さん(37)は「技術を学び、焼津の伝統を継承していきたい」と話した。

ベテラン職人がこの日仕込んだ鰹節の一部は、11月に宮中で開かれる「大嘗祭(だいじょうさい)」に献上される予定。

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