第29回ホビー大賞 「おっきな紙芝居」最高賞 牛久のアーティスト・末石さん

「第29回ホビー大賞」で文部科学大臣賞を受賞した末石真弓さんと児童らと共に制作した紙芝居=牛久市中央

手作りの作品やそれらの活動を表彰する「ハンドメイド作品・活動コンテスト 第29回ホビー大賞」で、牛久市在住のアーティスト、末石(すえいし)真弓さんの活動が最高賞の文部科学大臣賞を受賞した。「パルティこどもワークショップ おっきなおっきな紙芝居」と題した活動で、常陸太田市の児童らと共に紙芝居を制作している。末石さんは「5年前から子どもたちと頑張ってきたことが認められてうれしい」と喜びを語った。

末石さんは地域おこし協力隊として2014年4月〜17年3月、常陸太田市で活動。同市の子どもたちと紙芝居などを作るワークショップを実施してきた。

紙芝居は「ふるさとの野菜」や「ふるさとの川」といったテーマを設定し、絵を園児や児童から募集。応募された絵を児童らと共に縦110センチ、横80センチの用紙に描く。シナリオも応募されたものを末石さんが組み合わせて創作している。

同市の伝統工芸品「かな料紙」を使い、背景やキャラクターなどを描いていることが特徴。末石さんは「子どもたちが地域の伝統工芸を知るきっかけになってほしい」と願いを込める。同市内の工房「小室かな料紙工房」の協力で、使わなくなったかな料紙を提供してもらっている。

今年3月までに4作品を制作。4作目は「ふるさとの川」をテーマに、透明な姿の魚と川にすむさまざまな生き物との触れ合いが描かれている。同市の幼稚園児〜小学5年生の児童ら約50人が参加して制作した。

ホビー大賞では、地域と子どもとアートをつなげているという点、創作活動を通して多くの子どもたちと関わってきたという点が評価された。

末石さんは現在、月に数回、常陸太田市に通いワークショップを実施。このほか、牛久市でイベントへの出展や展示会を開催するなど活動の幅を広げている。今後は「地元の牛久に貢献したい。地域の自然や歴史を生かしたワークショップを開いていければ」と目を輝かせた。

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