紙布の帯、伝統継ぐ 高知の呉服店が考案、商品化 素朴な風合い魅力 /高知

 土佐和紙の糸を使った「紙布」の帯が完成した。素朴な風合いが魅力で、高知の雄大な海と大地をイメージした藍色と茶色に染められている。考案した高知市の呉服店「特選呉服いしはら」の石原文子さん(56)は「伝統工芸品の和紙と帯、それぞれの魅力を知ってほしい」と話す。

 紙布の縦糸には木綿、横糸に土佐和紙が用いられている。強度を高めるために手でよられた木綿糸は通常よりも太い。織ると表面に凹凸ができ、帯には珍しいざらざらとした手触りが楽しめる。

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