新型コロナウイルス感染拡大によるマスク不足を受け、八戸圏域DMO・VISITはちのへが県南地域の伝統工芸品「南部菱刺し」と「南部裂織」のマスク販売を始めた。地元作家が一枚一枚手作りした温かみのあるマスクには、感染拡大防止と、伝統工芸品普及拡大の願いが込められている。
VISITはちのへが制作者団体「西野刺っ娘の会」と「八戸さき織の会」に制作を依頼。11日から販売を始め、1週間で130枚が売れる人気だという。
西野刺っ娘の会の工藤まさ副会長、八戸さき織の会の鈴木弘子会長らが20日に市庁を訪れ、小林眞市長に対し「生地が厚くならないよう、通常より細く裂いてつくった」「布の目が荒いので、中にさらしを入れている」など制作の工夫を報告した。小林市長は「素晴らしいアイデアで、まさに作品。私も早速着用します」と笑顔を見せた。マスクは南部菱刺しが1400円(税込み)、南部裂織が1枚1100円(同)。ユートリー1階おみやげショップで販売している。