仏壇の技で飛沫防ぐ卓上シールド開発 漆を塗り重ねくぎを使わず

彦根仏壇の技を使った飛まつ感染防止用の卓上シールド(彦根市大東町)

国指定の伝統工芸品・彦根仏壇の永樂(えいらく)屋(滋賀県彦根市)が仏壇の技を用い、新型コロナウイルス感染予防のための飛まつ防止用卓上シールドを開発した。上質感を求めるホテルや料亭のカウンター用などとして売り込む。

新製品の卓上シールド「かたらい」は高さ約63センチ、幅40センチ。木の枠内にアクリル板を取り付けた。職人が彦根仏壇の製作と同様、磨いたヒノキの木地に漆を何度も塗り重ね、くぎを使わずに組む技法で接ぎ目が目立たないように仕上げた。アクリル板は取り外して洗うことができる。

使用する空間に応じ、漆の色や飾りの金具、蒔絵(まきえ)を施して高級感を上げることができ、サイズ変更の相談にも応じる。

営業本部の砂川亜紀さん(44)は「雰囲気に合わない簡易なビニールシートを一時的に使っている店も多いのでは。伝統技術を生かし、落ち着く空間を演出するお手伝いができれば」と話す。永樂屋0120(23)1466。

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