三島町生活工芸館は今月、町の名産品で国伝統的工芸品の「奥会津編み組細工」の通信販売を始めた。地元の職人らが手掛けた逸品を写真共有アプリ「インスタグラム」で紹介し、電話で注文を受け付けている。
ヤマブドウやヒロロ、マタタビなどの天然素材を用いたバッグやザルなど多彩な品を取り扱い、好評を集めている。
編み組細工を販売する恒例行事の「ふるさと会津工人まつり」「会津の編み組工芸品展」は今年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。職人らが丹精込めて仕上げた作品の販路を増やす目的で通信販売を企画した。
奥会津では農閑期の仕事として、古くから住民がわらじや衣類、籠などの生活道具を作り続けてきた。三島町にある縄文時代晩期の集落跡「荒屋敷遺跡」からは、現在と同じ技法で作られた編み組細工が見つかっている。
購入した品は宅配で届く。送料と代引き手数料がかかる。問い合わせは町生活工芸館 電話0241(48)5502へ。