光る千匹のこいのぼり、暗闇に浮かぶ越前和紙アート 若手職人が児童と制作

児童たちが越前和紙に蛍光色で描いたこいのぼりアート

越前和紙の若手職人でつくる青年部会が、地元児童とともにこいのぼりアートを制作し、福井県越前市の卯立の工芸館で展示している。越前和紙に蛍光色で描いた手のひらサイズのこいのぼり約千匹が暗闇に浮かび上がり、幻想的な空間を演出している。5月9日まで。

福井県和紙工業協同組合の青年部会が、産地の今立地区にある岡本、花筐、服間、南中山の4小学校に協力を依頼した。こいのぼりの下絵が描かれた和紙を、児童たちが蛍光ペンで自由に色付け。紙コップの土台に1枚ずつ巻き付けてワイヤでつるし、ブラックライトで照らした。

照明を落とした会場に、ピンクや青、黄色などカラフルに光るこいのぼりがずらりと並び、目玉やうろこの形にも児童一人一人の個性が表れている。訪れた親子連れは「わーきれいだね」と見とれて感動した様子だった。

地元の製紙業者が集う5月恒例のテント市は、新型コロナウイルスの影響で秋に延期されることが決まった。青年部会の清水聡会長(33)は「コロナで暗くなりがちな産地を展示で明るく盛り上げたかった。若いパワーを感じてもらいたい」と話していた。

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