別府竹細工、欧州へ パリで展示「成功させたい」

竹製のバスケット。ワインボトルを入れた姿を示して実用性をアピールする

別府市と別府竹製品協同組合(岩尾一郎理事長)は21日から、フランス・パリのショールームで別府竹細工を展示する。県内唯一の伝統的工芸品を世界に広める事業の一環。伝統工芸士らが実演会や市場調査を実施。新たな販路の拡大につなげる。

伝統的工芸品産業振興会(東京都)がパリに置く常設のショールーム「ESPACE(エスパス)DENSAN(デンサン)」に組合が出展、市が業務を支援する。

工芸士による実演会や、来場者向けの体験会といったプロモーション活動を3日間実施。9月末までの3カ月間、プレートやバスケット、バッグ、コサージュなど伝統の技を使った実用性のある商品を中心に展示する。

竹工芸家と市職員は1週間ほど滞在して、現地の関係機関や商社にも足を運ぶ。営業や新たな取引に結び付けるための情報収集をして販路開拓に努める。

市は、別府竹細工を世界に広める事業の一環で、2018年度に米国・ニューヨークのギャラリーで作品を展示しており、19年度も続けて実施する方針。

欧州市場でも事業展開の必要があるとして、パリでの開催を決めた。市産業政策課は「パリは欧州全体に情報発信できる場所。展示会を成功させたい」と話している。

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