伝統的工芸品全国大会 来年11月、秋田で初開催

秋田県は19日、全国の伝統的工芸品が集う「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」の第39回大会となる来年度の開催地が本県に決まったと発表した。本県での開催は初。来年11月17~20日の4日間の日程で秋田市を主会場に行われる。

経済産業省、伝統的工芸品月間推進会議、県伝統的工芸品月間推進協議会(仮称)などの主催。

伝統的工芸品は、昔ながらの技術や技法、使用する材料が継承されているもので、国指定と県指定がある。このうち県内の国指定は樺(かば)細工(仙北市)、川連漆器(湯沢市)、大館曲げわっぱ(大館市)、秋田杉桶樽(おけたる)(大館市、能代市、北秋田市)の4品目。県指定はこれらに、川連こけし(湯沢市)、イタヤ細工(仙北市)、秋田銀線細工(秋田市)、大曲の花火(大仙市)、中山人形(横手市)を加えた9品目。各工芸品を巡っては、技能伝承と産業振興が課題となっている。

経産省は伝統的工芸品に対する理解と普及を目指し、11月を「伝統的工芸品月間」と定めている。大会はこの期間の中心イベントとして、1984年から毎年全国各地で開いている。今月14日、経産省で開かれた会議で本県開催が正式決定した。

県によると、例年の来場者数は5万~10万人。初日は記念式典、2日目以降は、全国の伝統的工芸品の制作体験ができる「伝統工芸ふれあい広場」や、展示販売する「全国くらしの工芸展」などの催しを行う予定。

佐竹敬久知事は同日の会見で、記念式典は現在建設中の新文化施設「あきた芸術劇場」で行う予定であることを明らかにし、「内装に県産材や県内の伝統的工芸品をたくさん取り入れている。芸術劇場とともに、本県の伝統的工芸品を理解してもらう絶好の機会にしたい」と話した。

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