石川の伝統工芸展開幕 めいてつ・エムザ

会場に並んだ意欲作を鑑賞する来場者=金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

第60回記念石川の伝統工芸展(日本工芸会、同石川支部、本社主催)は29日、金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場で開幕した。新たな表現に挑む157点が公開され、出品作家は1959(昭和34)年に始まる展覧会を令和に引き継ぐ決意を新たにした。

展覧会場では県内在住の人間国宝9氏の意欲作をはじめ、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の入選入賞作が並んだ。第60回記念大賞に輝いた南繁正さん(能美市、陶芸)の「鉢(はち)笹(ささ)」、北國新聞社社長賞を受けた浦出勝彦さん(輪島市、漆芸)の「蒔絵箱(まきえばこ)『梅花繚乱(ばいかりょうらん)』」などが清新な息吹を放った。

金沢百万石まつりに協賛し、6月3日まで開かれる。

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