秋田県湯沢市の伝統工芸品・川連漆器の職人による作品展「漆人(うるしびと)四人展」が7日、秋田市中通のアトリオンで始まった。箸やおわん、酒器など約400点を展示、販売している。11日まで。
出品した4人はいずれも湯沢市川連町の大関功さん(48)、加藤尚人さん(34)、佐藤昭仁さん(46)、攝津広紀さん(50)。漆の魅力に触れてもらおうと毎年開いており、今年で17回目。
底面に鮮やかな蒔絵(まきえ)を施したガラスコップは、飲み物を入れると水面まで模様が浮き上がって見える。ぼかしの技法で塗られた酒器は、使ううちに色味が明るくなり、経年変化が楽しめる。
会場中央にはわかさ菓子店(湯沢市)、金萬(秋田市)とコラボしたコーナーを設置。和菓子が醸し出す季節感と、漆器の色味の取り合わせを提案している。
大関さんは「『ナッツボウルをアクセサリー入れとして使っている』など、お客さんから意外な用途を聞けたりするのがうれしい。漆をもっと気軽に、普段使いしてほしい」と話した。
午前10時~午後5時(最終日は3時)。