日本橋三越本店では、6月12日(水)から27日(木)までの16日間、本館5階 スペース#5におきまして、東京の伝統工芸の新しいカタチを紹介する「進化する粋 東京手仕事展」を開催いたします。
東京の「伝統工芸品」は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、そして庶民に愛され連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」は、そんな伝統の技に光をあて、匠の繊細な「手仕事」の魅力を国内はもとより世界に発信していく取り組みです。「進化する粋 東京手仕事展」では、伝統技術を継承する職人達と気鋭のデザイナーがコラボレーションし、現代のライフスタイルにあわせて開発し誕生した商品を中心に展示販売。伝統の匠の技を継承しながら現代的なアレンジを加え、現代を生きる人々の生活に息づく、東京らしい感性に溢れた伝統工芸の新しいカタチをご紹介します。
出展商品一例
〈江戸木彫刻〉しずくの香り
日本の歴史と共にあった木彫刻の技術を活かして、嗅覚・聴覚共に楽しめる新しいかたちのフレグランスセットを製作しました。撥水加工を施した木彫刻の器に、専用の香料液の雫を落とすと、水滴が美しく転がります。雨あがりの蓮の花、葉に溜まった雫のように、見るものを惹きつける美しい情景がそこに広がり、自然物の繊細かつ普遍的な造形美を表現しています。
〈江戸硝子〉Rondes
江戸硝子の伝統的な「型吹き」の技術を用い、熟練の職人によって、口元から底まで均一な薄さで繊細で丁寧に表現しています。お酒を嗜む道具としてだけでなく、眺めていても楽しいグラスです。「父の日」のギフトとしてもおすすめです。
〈江戸木版画〉借景うちわ
浮世絵とその版画技術を広く世界に紹介するために、東京の伝統工芸品である江戸木版画と千葉県の房州うちわがコラボレーションし、江戸と現代を繋ぐ「借景うちわ」を作りました。現代のテクノロジーを用いで構図の一部をトリミングしています。実物の木版画が付いているので、浮世絵と比べて楽しむことができます。
〈江戸打刃物〉EDO UCHI
伝統工芸「江戸打刃物」で現代の暮らしに合わせた包丁を製作。型を使用せずに、銅と地金を叩いて刃物をつくる伝統的な刃物鍛冶技法を用いて、刃を薄く成形し、切れ味を保てる包丁を製作しました。「切れ味・万能切り・小回り・愛着・一生もの」という五つの徳がある包丁です。つい触りたくなるような持ち易く美しい柄、長年使うほど味が出て愛着が湧く道具に仕上げています。
■他参加企業:
(株)龍工房/(株)忠保/(株)高橋工房/三絃司きくおか/(株)森銀器製作所/(株)真多呂人形/(有)湯島アート/サトー彫刻/八重樫打刃物製作所/木本硝子(株)/他(順不同)
イベント(実演)
■<長澤製作所> 金属鍛金
6月12日(水)~18日(火)、21日(金)~23日(日) 各日とも 午前10時~午後5時
当て金に載せた銅や銀などの素材を金槌で叩いて、急須や器物を形成していく伝統の鍛金技術。丹念に鍛えて作り上げる職人の技をご紹介いたします。
■<正次郎鋏刃物工芸> 包丁、鋏研ぎ直し
6月22日(土)、23日(日)各日とも 午前10時~午後5時
お持ちいただいた包丁・鋏を石塚祥二朗氏自ら研ぎ直しいたします。
〈正次郎鋏刃物工芸〉の刃物 1,080円(1点)、他社刃物 1,296円(1点)から
※会期中、上記の他に江戸木彫刻、東京手植ブラシ、東京三味線、江戸木目込人形も実演予定。
開催概要
「進化する粋 東京手仕事展」
会期:2019年6月12日(水)~27日(木)
会場:日本橋三越本店 本館5階 スペース#5
日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1-4-1
営業時間:午前10時~午後7時 電話03-3241-3311(大代表)
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi.html
東京手仕事ブランドサイト
https://tokyoteshigoto.tokyo/